図解!これならわかるGIS(地理/地図情報システム) はじめようMapInfo
新田 芙美子日本実業出版社
日本実業出版社
いままでGISはすごく敷居の高いソフト分野と思っていたのですが、『はじめよう~』に助けられたおかげで、MapInfo初心者なのにかなり高度なマップが作れた。MapBasicなどプログラミングやカスタマイズの内容も含めたものを続編として出して欲しいと思います。
はじめて出会う日本考古学 (有斐閣アルマ)
有斐閣
有斐閣
編者による”まえがき”によれば、本書の著者(編者1名以外の10名)として、国際的に活躍している若手研究者を起用したとしている。21世紀国際化時代の日本考古学を担う人材の登用である。本書は、そのようにして選ばれた著者が、それぞれ自分で項目をたてて最新の研究成果を披露した11人11章(編者分を含む)で構成されており、日本考古学の新展開を展望できる仕組みを提供している。
”まえがき”には、次のようなことも書いてある。「日本の考古学が、ともすれば日本人の考古学者にしか通用しない概念や方法論に沈溺し、日本のいやもっと小さな地方の考古学の世界に閉じ込もってはいないだろうかという危惧をいつも感じている・・・」。
毎日新聞社旧石器遺跡取材班による「発掘捏造」毎日新聞社(2001年刊)によって、その危惧は現実のものとなった。旧石器発掘ねつ造が発覚し、2000年11月4日に当事者はその事実を認めた。本書第6章「旧石器考古学の新視点」の扉写真のキャプションには、”60万年前の原人が残した宮城県上高森遺跡の石器埋納遺構2(東北旧石器文化研究所提供)”となっている。本文でもそれら遺跡について言及している。
本書は現在さりげなく品切れとなっている。出版社としては、絶版処置としているはずだ。実にもったいない。私は本書P080の中で、土器(浅鉢と深鉢)の色調および厚さの地理的勾配(等高線のように表示される)が、地域と時代によってダイナミックに変化している図をみて驚いたものだ。考古学はやはり科学なのだ。事件後も本書の価値に変わりはない。
秘伝 弁護士に頼まない「少額訴訟の勝ち方」教えます (CK books)
河野 順一中央経済社
中央経済社
この本は法律の本なのに、図や絵が多くて、法律がよく分からない人でも、これなら理解できると思います。職場のトラブルを想定してケーススタディーが書かれていますから、解雇予告手当や、時間外、第三者行為と業務上外のところなど、働く人には身近なことばかりなので、買って損はないと思います。
それからこの本は、実に茶目っ気たっぷりでした。事例に書かれた会社の名前が面白いんです。「株式会社マリナーズ」の社長が「鈴木一郎」だったり、フォーマルドレスの老舗の名前が、「テーラー・エリザベス」。社労士の受験本の出版社の名前が、「ライセンストール」だったり…。ドキュメントの父娘のやり取りには、ほんのり温かいドラマを感じました。